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ヒップホップってどんなダンス?代表的な技、細かな種類、その魅力とは

こんにちは!札幌ダンススクールリアンの池田いくみです。

ダンスのジャンルとして認知度が高い、ヒップホップ。

しかし、「ヒップホップってどんなダンスか」と聞かれると、上手く答えられない方がほとんどなのではないでしょうか。

ここまで有名になるまでの歴史や、さらに細かく分類された場合の区分、基本のステップも紹介していきます。

ヒップホップを最近始めた方、これからヒップホップを始めようとしている方など、ヒップホップにまつわる知識を広げていきたい方に向けて、わかりやすくまとめていきます。

目次

【ヒップホップとは】自由度が高くて道具も使わない、魅力が多いダンス

ダンスのなかでも特に有名なジャンルとして認知されている、ヒップホップというダンス。

実はストリートダンスのひとつと分類されるもので、ダンスとして自由度の高い表現ができることが魅力です。

1970年代に生まれたとされていて、発祥はニューヨーク。そこから様々な変革を経て、現在の形になっていきます。

「ダンス」と一言で言っても、バレエやタップなどいろいろな種類がありますよね。

先で挙げたバレエやタップと比べたときに、ヒップホップの特徴の1つとして挙げられるのは、道具を使わないということ。

バレエではトゥシューズを使いますし、タップダンスでは音を鳴らすためのシューズが必要です。

その一方、ヒップホップは道具を使わずに体一つで表現ができるので、自由度が高いだけでなく、手軽に楽しみやすいダンスだともいえるでしょう。

ヒップホップはどのようにして広まった?1970年代のニューヨークが発祥

ヒップホップの発祥は1970年のニューヨークと言われているため、現在(2024年執筆)から30年以上前から楽しまれているダンスということになります。

1970年代は、いわば創世期ともいえる時期で、ダンスによるバトルが繰り広げられるなどされていて、ここからブレイクダンスやロックダンスが派生していきます。

1980年代になると、ヒップホップをメインに活動するアーティストが登場。

今でも振り付けに取り入れられることの多い、ランニングマンなどの有名なステップも、この時代に生まれています。

そうしたことを踏まえると、ヒップホップブームのピークとも言えるかもしれません。

そして1990年代に入ると、これまでは「ヒップホップ=不良」といったイメージだったのが払拭され、ダンスの実力そのもので評価されるようになっていきます。

以上のように、始めから我々のイメージするヒップホップの形があったわけではなく、少しずつ洗練されてきたなかで、現在の形があるということですね。

魅力多数!ヒップホップはなぜこんなに人気?その理由はダンスの特徴にある

ダンススクールに通い始める際には、「どのジャンルを習うか」という選択から入るはずです。

そのなかで、ヒップホップが候補に挙がることも多いでしょう。

それくらい、世間に浸透したダンスジャンルである、ということですよね。

では、そこまで人々を魅了する魅力はどこにあるのか、ヒップホップの特徴をみていきましょう。

アップとダウンの2つでカウントを取りながら、自由に踊る

ダンスを踊るなかでリズム(カウント)をとることは大切です。

「1・2・3・4」と数えながらリズムをとった場合、「1・2・3・4」の4つはすべて「オンカウント」と呼ばれるカウントになり、これと逆のタイミングになるのがエンカウントと呼ばれるカウントになります。

オンカウントの際に膝を曲げてリズムをとることを「ダウン」、エンカウントの際に膝を伸ばしてリズムをとることを「アップ」と呼びます。

このダウンとアップ、2つを基本のリズムにして踊るのが、ヒップホップの基本です。

しかし、これが決まった型として定められているだけで、他に難しいリズムやステップが決められていることはないので、自由度が高いと言われるのです。

道具を使わずに踊ることができる

冒頭でも説明した通り、ダンスによっては道具を使用するものもあります。

しかし、ヒップホップであれば道具を使うことはなく、身体一つで表現することが可能です。

道具がないというのは気軽さの意味でも魅力ですが、習い事を始めるときに準備するものが少ないという意味でも、大きな魅力になるでしょう。

全身を使った動作で、迫力のあるダンスを楽しめる

ダンスには色々な種類があるので、そのダンスによって見ている人々が何を感じるのかという点は違いがあります。

「落ち着いていて、心が休まるな」「セクシーな振り付けで、心が躍る」など、ダンスのジャンルによって観客が持つ感情には違いがあるはずです。

そのなかでも、ヒップホップというのは全身を使ったダンスが基本で、躍動的なダンスが多く見受けられます。

このことから、迫力があって見ている人たちがアッと驚くような表現ができ、「驚き」や「ワクワク」といった種類の刺激を観客に与えることができるでしょう。

他のジャンルと組み合わせることで、より表現の幅を広げることができる

ダウンとアップのリズムを軸にすることで、自由な表現ができると紹介しました。

自由な表現というのは、何もヒップホップの世界に収まることではなく、他のダンスジャンルとのマッチングを楽しむこともできるわけです。

「ガールズ」と組み合わせることで、躍動的でありながらも女性らしさが垣間見えるセクシーなダンスにできたり、「ジャズ」と組み合わせることで、躍動的なパートと落ち着いたパートで緩急を表現できたり、オリジナリティを追求することができるわけです。

こうしたことを踏まえると、ほかのジャンルと併用することで、色々なジャンルの“いいとこどり”をすることができる、ともいえるでしょう。

ヒップホップはより細かく分類できる!他のダンスジャンルとの融合も

前章の後半では、いろいろなジャンルと組み合わせることで、よりオリジナリティのある表現ができると解説しました。

この章では、具体的にどのようなジャンルがヒップホップと相性がよいのか、組み合わせを紹介していきます。

分類① LAスタイルヒップホップ

その名の通り、ロサンゼルスから広まったとされるスタイルで、楽曲の歌詞を表現する振り付けをすることが特徴とされています。

歌詞をもとに表現をすることから、アーティストのプロモーションビデオに用いられることも多くありますね。

分類② ジャズヒップホップ

ジャズの世界観とヒップホップを掛け合わせたのが特徴。

一般的なヒップホップと比べ、ジャズのニュアンスが混ざったことで、柔軟さを感じるダンスになっているのが魅力です。

「ジャズ」と「ヒップホップ」を掛け合わせて「ジャズヒップホップ」となっていますが、「ジャズ」が先にきているので、ベースとなっているのはジャズ。

「ヒップホップジャズ」となれば、ダンスのベースはヒップホップになります。

分類③ ミドルスクールヒップホップ

比較的スピードが速く、軽いステップを取り入れることが特徴なのが、ミドルスクールヒップホップ。

日本では爆発的な人気になった「ランニングマン」も、このミドルスクールヒップホップのステップに含まれます。

重低音の効いた楽曲を使うことも多いので、楽曲の好みが合う方にもおすすめです。

分類④ R&Bスタイル

リズムアンドブルースの頭文字をとって、R&Bと呼ばれています。

このジャンルの楽曲は、エレクトリックやゴスペル、ジャズといった要素を掛け合わせたもので、アフリカ系アメリカ人の方々が発祥とされています。

そうした楽曲で踊るヒップホップのことを、R&Bスタイルのヒップホップと呼んでいるわけです。

分類⑤ ガールズヒップホップ

その名の通り、女性のボディラインを強調するような振り付けになっているのが、ガールズヒップホップ。

胸や腰を使った振りが多く、観客に妖艶な印象を与えるダンスです。

その雰囲気から、楽曲は女性がボーカルをやっているものを使用するケースが多く、露出度の高い衣装を身に着けることが多いのも特徴です。

分類⑥ アンダーグラウンドヒップホップ

至る部分で「重み」を強調することが特徴の、アンダーグラウンドヒップホップ。

重低音の主張が強い楽曲で、重みを感じる振り付けが多いのが特徴です。

以外にも日本が発祥とされている、独自のスタイルです。

終始どっしりとした印象を受けるダンスなので、重厚感のある表現を楽しめます。

ヒップホップダンスで使われる基本のステップや技はコレ

さて、他のジャンルと掛け合わせることで、より奥深い世界が広がることが分かりました。

ここからは、ヒップホップで使われる基本的なステップや技を紹介していきます。

自己流でダンスを楽しまれる方、振り付けをしてみたい方など、基本形をまとめていくので、ぜひご活用ください。

ランニングマン

3代目 j soul brothersの楽曲として、大変なヒットソングとなった「流星」。

「流星」の振り付けとして取り入れられたランニングマンが、日本中で流行します。

斜め上を両手で指さしながら、両足で地面を蹴るような振りです。

ひと目で「ランニングマンだ」と分かる振りですので、振り付けのなかでもメインとなる振りにすることができるでしょう。

ボックスステップ

初心者におすすめの、ダンスの基礎ともいえるステップ。

床に正方形を描くようにステップを踏むことから、ボックスステップと呼ばれています。

しかし、ただ脚で正方形を描くわけではなく、上半身でリズムをとりながらになるので、難しい動作ではないものの、全身を使ったハツラツとした印象を与えるダンスになります。

クラブステップ

ご想像のとおり、カニが名前の由来になっている、クラブステップ。

動画を見ていただければわかりますが、カニが横歩きをしているように見えますよね。

踵とつま先を上手く使いながら、左右前後にステップを踏んでいくのが印象的です。

ボックスステップと比べて動きが複雑に見えるので、見ていて楽しいステップでもあるでしょう。

ポップコーン

その名の通り、弾けるような動作を繰り返すのが、ポップコーンというステップ。

地面を軽く蹴るステップのなかに、片足を少し上げる動作を混ぜることで、軽快な動きを表現します。

難しそうにも見えますが、短いサイズの同じ動作を繰り返すだけなので、一度習得してしまえば簡単に踊れるでしょう。

ロジャーラビット

身体を上下に大きく揺らす動きが特徴的な、ロジャーラビット。

両足と両手で大きな動きを作ることで、ダイナミックな印象を受けますね。

ダイナミックさはあるものの、難しい動きが含まれるわけではないので、初心者でも気軽に真似できるステップでしょう。

トップロック

ステージを大きく使ってダイナミックさを演出できるのが、ブレイクダンスにも用いられるトップロックというステップ。

床や空中を蹴りながら、両手も広げることで、ダイナミックさが出ています。

パターン化されているのではなく不規則な動きが目立つので、ボックスステップなどと比べると難易度は上がるでしょう。

フットワーク

動画のとおり、両手や片手で上体を支えながら、脚を大きく使うのが特徴のステップです。

ひと言で「フットワーク」といっても、脚の動かし方にはいろいろな種類があるので、好みのものを選んで採用するとよいでしょう。

立った状態で全身を使うステップが多いですが、そのなかにこのような一味変わったステップも入れると、絵面を変えるアクセントとなりますね。

ウェーブ

頭から腰まで、1つずつ部位を前に出しながら、全身で波を打っているように見せるのが、ウェーブと呼ばれるステップです。

動画を見てみると、上級者向けになればなるほど、動きは大きくなり、しなやかさが増しているように見えますね。

ボディラインを強調する動きとしても使えるため、ガールズヒップホップの振り付けとしても活用できるでしょう。

チャールストン

両足を足首あたりの高さでクロスさえながら、身体を前後ろと運んでいくステップ。

横の動きは少ないですが、両足を絡ませながら踏んでいくステップなので、軽快さやスタイリッシュさを出すことができますね。

脚だけを使うステップであるようにも見えるのですが、実は上半身の体重移動や両手の動きも大切で、全身の動きが一体となることで、スタイリッシュになるのです。

ロッキング

「ロックダンス」とも呼ばれているもので、実はステップの名前なのではなく、「ロックダンス」という1つのジャンルを指しています。

上記の動画は、ロックダンスのなかでも初心者が覚えやすいとされている、「ウィッチウェイ」を解説しています。

ステージを横に広く使うステップで、足を高く上げることで、ダイナミックさも感じるのが特徴です。

ブレイキン(ブレイクダンス)

ロックダンス同様、ジャンルのひとつであるのが「ブレイキン(ブレイクダンス)」というもの。

上記の動画では、ブレイキンのなかでも基本とされている「インディアンステップ(ツイスト)」というステップを解説しています。

ブレイキンに含まれるステップということで、かなり激しい印象を受けるステップです。

軽快でスピード感のある楽曲に合わせる際には、躍動感を演出するステップとしてオススメです。

ダイエットの効果も期待できる?全身運動でカロリーを消費

自由度が高く、他のジャンルとの融合も楽しめるとして紹介してきた、ヒップホップ。

実は、ダイエット効果が期待できるという要素もあるのです。

全身を使った運動になるので、脂肪燃焼の効果が期待でき、普段はやらない動きの連続でもあるので、身体の柔軟さを高める運動にもなるでしょう。

上達していくことを感じながらであれば、よりダイエットを楽しむことができますよね。

力いっぱいに身体を動かせば、ダイエットだけでなく、ストレス発散の効果も期待あるはずです。

「ダイエット」と聞くと、マシーンを使ったり自宅でせっせとスクワットをしたり、黙々と作業をこなしていくようなイメージが強いですよね。

しかし、ヒップホップを踊りながらであれば、ダイエットをしているという意識が低いため、苦になりづらいという点があります。

ヒップホップダンスを楽しむときにオススメの曲は?定番はコレ

さて、最後にヒップホップを踊るときにオススメの楽曲をいくつか紹介します。

自宅で気軽に楽しむときに、リズム感を養うために、色々な用途で活用できます。

【Bobby Brown 「Every Little Step」】

リズム感がはっきりしているため、ヒップホップ初心者の方にもオススメの楽曲です。

ヒップホップ界では超がつくほど有名なボビーブラウンさんの曲なので、知っていて損はない曲でしょう。

【Nas 「Nas Is Like」】

ボーカルはラップがメインになっていて、起伏が少ないメロディーラインなので、リズムに合わせて身体を動かしやすい楽曲でしょう。

【50Cent 「In Da Club」】

こちらも比較的落ち着いた印象のある楽曲で、ベースとなっているリズムが分かりやすく、ノリやすい曲でしょう。

多少の重厚感もあるので、重たい印象のステップが似合いますね。

ヒップホップとは|ニューヨーク発の魅力あふれるダンスだった【まとめ】

「ヒップホップ」という大枠のなかに、「ジャズヒップホップ」や「ガールズヒップホップ」など、色々なスタイルが存在しているヒップホップ。

ニューヨーク発のジャンルとして、1970年代から歴史がはじまり、1990年代ころから現在のヒップホップの形が出来上がってきました。

ダウンとアップでリズムをとるのが基本ですが、それ以外は自由が利くジャンルですので、他のジャンルと融合させることで、幅広い表現を楽しむことができます。

バレエやタップと違い、道具を揃える必要がないので、レッスンに通い始める際も手軽に始められることが魅力です。

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